テキストサイズ

大切な人へ

第32章 ピンチ


「だって今までずっと自分でやりくりしてたんでしょ?
簡単に出来ることじゃないわよ!頑張ったのね
だからたまには周りに甘えちゃいなさい!
うちなら大歓迎だから5日間いらっしゃい?」


『お母さん...ありがとうございます』

お母さんの嬉しい言葉に号泣してしまった



ちゃんと言わなきゃ...

井川くんとお付き合いしてるって


『お母さん。お話があるんです...』

なに?って優しく肩を撫でてくれてる

『私、井川くんのことが好きです。
それで春からお付き合いさせてもらってます。

いつも心配かけたり迷惑かけてばっかりだけど
私も井川くんのこと大事にしたいって思ってます

今回みたいな時に言っても説得力ないですけど
私もいつか井川くんを支えられるように
なりたいって思ってます。だから...

だから、井川くんとこれからもいさせて下さい!
お願いします!』


そう言って深く頭を下げた

「ありがとう美優ちゃん
この子のことよろしくね」


この子...?


「私は大賛成よ!みんなもそうよね?」

顔をあげて振り返ると...


「お前...でかい声で何言ってんの」
「美優さんプロポーズみたいだよ 笑」
「あなたが美優さんですか 息子をよろしく」

井川くんと...健くんと...お父さんまで
リビングのドアの前に帰ってきてたんだ...


ストーリーメニュー

TOPTOPへ