
大切な人へ
第32章 ピンチ
翌日はバイトだから行けないって言うと
お母さんは私の分までお弁当を作ってくれた
「すごい!もう家族公認になっちゃったの?」
お昼にその話になった
渡されたお弁当はいつもの倍以上あって重くて...
多分夜の分まで作ってくれたんですね 笑
『前からお母さんにはよくしてもらってたの』
「しばらく来ないとうるさいくらい気に入られてる」
ありがとうお母さん 笑
ちょっと想像できて笑ってしまう
『お母さんは明るくて
お父さんは静かで優しそうで...
井川くんのその感じはどこからきたの?』
その口が悪くて素直じゃない感じ...
って言えないお顔になってました 井川様
その後もバイトが無い日は私が作ったりもして
5日間は健康体で過ごすことが出来た
『ありがとう!やっと給料日だから
お世話になりました。お母さんのご飯
美味しかったです』
「母親寂しがってたからまた来れば?」
『うん!私も昨日言われた 笑
一品作って持って行ったりしようかな』
早く娘になってほしいなって言われたことは
黙ったままにしとこ...
この5日間でみんなとよく話せてよかった
井川くんが優しい理由もわかったよ
あんなに両親に愛されて育ったんだね
2人とも恥ずかしがってたけど
教えてくれた...
小さい頃のこととかも
将来の夢も...
