
大切な人へ
第34章 ごめんね
『ごめん...そんな風に考えたことなかった...』
「いや...美優は悪くない 俺なんだって」
落ち込む私とは反対に
笑ってコーヒーを飲んでる
「でもここ最近そういうの思わなくなってきた。
優しいのは美優の長所で俺はそこを好きになった。
人との距離感がおかしいのはわざとじゃなくて
異性として見てないだけなんだってわかってきた。
他の奴には赤くならない。いきすぎはムカつくけどな
俺のこと想ってくれてるっていうのも
感じるし 実際聞いたし 笑
だから...怒る理由なくなったんだと思う」
(それに...お前を幸せにしてあげてって
もう2回も言われた
あいつには俺が笑わせるって言ったしな...
俺が笑うと嬉しそうだから 俺が落ち着いた頃から
幸せそうに笑うことが増えたから
俺もその顔が見たい)
『井川くん...ごめんね!好きだよ‼』
私は彼をぎゅっと抱きしめた
不安にさせてごめんね...
こんな私でごめんね...
こんな時でも自信を持って言ってあげられなくてごめん
あなただけを愛してるって...
