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大切な人へ

第35章 井川くんと翔ちゃん


「…やっぱいいや 2人の時にして?」

ははって笑って翔ちゃんが窓の外を見た


「美優ちゃんのそんな顔初めて見た…
本当に井川くんの事好きなんだね

美優ちゃんは俺の初恋だから今でもちょっと
ショックだったりするもんだね…」


もうごめんって言えないし…何て言えばいいの



「美優はずっと日野の事忘れてなかったよ」


井川くんが視線を下げて話し出した

「お前が去年言ってたの…日野だったんだろ?
大切な友達を無責任に傷つけたって…

それなのに笑って許してくれて
でも結局もとの関係に戻れないまま離れたって」


「恋愛にはならなかったかもしれないけど
美優は昔からずっとお前の事好きだよ
…そうだろ?」

井川くん覚えてたんだね…あの時話した事
でも全部言われちゃうと恥ずかしいよ

でも自分では言えなかったかもしれない
ありがとう…


『うん…昔も今も翔ちゃんの事は好きだよ』


翔ちゃんはちょっと照れた顔で
嬉しいって ありがとうって言ってくれた



その後井川くんをじっと見つめて

「井川くんってさ…
今まで野球以外の話しってしたことなかったけど
…めちゃくちゃかっこいいじゃん‼

顔だけじゃなくて中身も男前だったんだ
俺も女だったら惚れてるかも‼野球も上手いし‼」


思わぬ告白に井川くんは少しひきつって
気持ち悪いって怒ってた 笑


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