
大切な人へ
第37章 強くなりたい
はぁ… はぁ…
彼が帰って行った後も体が震える…
自分の両腕をぐっと抱く
それを上から大きな腕が包んだ…
「ごめん… 遅かった…」
苦しそうな声で小さく言った
私は黙って首を振った
振ったら…
『っ__ごめっ‼離れて__』
彼をぐって押して走った_______
ゔっ…気持ち悪い
吐きそう
敷地の隅でゴホゴホ言ってるの見られたくなくて
自販機でお水を買ってきてもらった
うがいを何度もして最後のお水を一気に飲んだ
『あーーっ‼くそー‼』
って大声で叫んだ
…ハンカチの中で
