
大切な人へ
第38章 音楽に溢れた文化祭
先生は中庭に出てきてくれた
カメラをむけられるとそっちを見るだけで精いっぱいで
「...あれ?」
『え?』
どうやらシャッターがおりないらしく
2人でカメラをいじってた
気をとりなおして...
でもまたおりない
ごめんって2人があせってて
それが可笑しくていつのまにか笑ってたの
先生が違うボタンを押してたんだって
「もう多分大丈夫! いくよ~?」
数枚撮ってOKが出た
後日出来上がったポスターを見て
私は少し驚いて見入ってしまった
私...こんな顔してたっけ?
「いい顔してるね」
廊下のポスターの前で紗羅が言った
自分でもちょっと思ったの
でもみんなには嘘をついた
『実行委員の人腕良いよね』
私はあの時の2人が可笑しくて笑ってたんだもん
...... 。
練習いこ
