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「また井川に会いに行くって言ってたよね？
もしかして...井川にされたの？」


...... 。



『...それ　本気で言ってます？』

「だって他にだれがいる？」

『井川くんはそんな人じゃないっ‼
口は悪い時もあるけど　手をあげた事なんてないの‼
もうそんな事絶対言わないでください‼』



私にだけじゃなくて　彼はどんな時も
暴力を振るう人じゃないの...優しい人なの

健くんもお母さんもそう言ってたんだから
今まで人を殴ったことなんか１度もないって...


私の怒鳴り声が車内に響いて

彼は驚いてしばらく固まってた




『ごめんなさい...大きな声出して

でも本当に井川くんはそんなことする人じゃないの
今日も話せなかったんです』


彼はそっかって言って謝ってくれた

走り出した車ではしばらく沈黙があったけど

気をつかって彼は他の話しをふってくれた


もうすぐ千香ちゃんとお姉さんの誕生日だから
一緒にプレゼント選んでほしいって...

2人は12月生まれで1日違いらしくて
いつも一緒に祝ってるんだって

パーティーには単身赴任のお父さんも来るから
ぜひ参加してあげてねって...


私も気をとりなおして
ぜひ参加したいからプレゼントも考えておくって
彼を見送った


ごめんね晄人さん...

井川くんをかばうのって嫌だよね

でも本当にショックだったんだ


あなたに彼を悪く言われてショックだったの