
大切な人へ
第63章 元恋人
晄人さんと同い年くらいの綺麗な人
大人っぽくて...彼の横が似合ってた
店長さんがそっちに行こうとしたけど止めた
何も言わなくていいからってお願いした
あの人は昔の彼女
ここは昔からの友達のお店
私は何も言わない方がいい...
カウンターの席にソフトドリンクを置いてくれた
「戻りたくなかったらここにいたら?
かなり久しぶりに会ったと思うから...」
気をつかってくれる店長さん
晄人さんの友達って優しいな...多分みんな 笑
「美優ちゃんこっちおいでよ
こいつもう帰るからさ」
祐司さんの声に振り向くとその女の人と目が合った
笑ってるようだけど...ちょっとこわい
「綾です。晄人の彼女若いねー!いくつ?」
『もうすぐ20です』
みんなに呼ばれてグラスを持って近づくと
彼女が隣にきた
答えてもふーんって言って
私の知らない当時の話しをしだしてた
祐司さんも晄人さんも彼女のテンションに
押されてる感じだった
私にもぴったりくっついててお酒の匂いがする
でも...掴んでる腕が痛いよ
