
大切な人へ
第64章 告白
彼が教師に向かないって思う理由のもう1つは
「授業が向いていない...
もうどうしようもないくらい」
うん...それはね 私も思ってました 笑
『授業中の先生は別人ですよね...どうして?』
聞くとすごく表情が曇ってた
それは教育実習時代の話しで
当時の彼の写真を見せてくれた
『かっこいい...』
爽やかでかっこよくて優しそうで...
私は普段のこの彼を知ってるけど
多分学校でのイメージとは全然違うと思う
「俺緊張しやすいタイプなんだけど、それプラス
教壇に立つと女の子が話し聞いてくれなくて...
なかなか授業がやりづらかったんだ」
要するに...
地味キャラを作って笑わないようにして
真面目に授業をすることにしてたらしい
でもそうしたら面白みのない授業になって
生徒の食いつきもかなり悪くなった...と
『なるほど 笑
わざとだったんですね。無表情の授業』
「うん...でも結局コミュニケーションとれないから
進行も機械的になるし悪循環だった」
それでも私は彼の授業を尊敬してたよ?
でも本人は全然納得出来てなかったらしい…
イケメン先生にも悩みはあるのね 笑
でも面接もあるし最近前髪を切ったんです
そしたらまた生徒にモテてるんですって...
でも本当に辞めちゃうんだね...
『...だから一緒に住みたいって言った時
あんな風に言ったんですか?』
「そうだよ。バリバリ働く大学生の美優と
フリーターは釣り合わないでしょ? 笑」
晄人さんもそんな事思うんだ 笑
でも尚更一緒に住みたいって思ったよ
家賃も出し合えば楽になるじゃない♪
なんて思ってたんだけどね__
