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大切な人へ

第11章 2学期の始まり



ー職員室sideー



「すごいなぁ...」

机に向かって渋い顔をする担任

「どうしたんですか?」

隣の席の鈴木が隣を伺う


「これ。」

そう言って差し出されたのは
藍野美優と書かれた成績表

8教科中4教科100点
他の科目も90点代

「すごいですね。学年2番ですか。
どうして特進クラスに
入らなかったんですか?」

「本人が希望を出さなかったんだ。
バイトがあるから補習受けられないって」

「そうですね。
自分で生活費出してるんですもんね」

「科学も先生のおかげで100点でしたね」

「本人の頑張りですよ。」


「なのになぁ...もったいない」

「何がですか?」


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