
飴と鞭と甘いワナ
第7章 episode 2
勝手知ったるにのの自宅
すっかり力の抜けたにのを抱き上げて、寝室へ連れていけば
怯えたように俺を見つめるにの
…そんな顔するなよ
いつもしてる事じゃん
今さら初めての事じゃないだろ
放り投げるようにベッドに降ろして、手首を掴んで押さえ付けたら途端に暴れ出した
「やめろ…っ離せ…!」
足をバタバタさせるから、両足で挟むようにして
手首を掴む手には力を込める
腕力で俺に敵う訳ないじゃん
いい加減諦めろよ
両手首を押さえ付けて、にのの顔をじっと見つめると
息を飲んだにのが怯えたように瞳が揺らす
目ぇ逸らすなよ
俺を見てよ
「にの…欲しい」
「……っ」
答えなんて待たない
顔を近付けたら、ギュッと目を瞑るから
噛み付くようにその唇を塞いだ
強引に唇を割り開いて、舌を捩じ込めば
逃げるように首を動かすから
両手首を片手で頭の上で押さえ付けて
空いた手で顎を無理矢理掴んだ
「う…っく…、んんっ」
逃げる舌を絡め取って、呼吸も奪う
苦しそうに歪むにのの顔に
俺の中の何かが溢れだした
