
飴と鞭と甘いワナ
第7章 episode 2
唇を塞ぎながら、シャツのボタンを千切る勢いで外していく
全て外し終わった処で上にたくしあげて
一纏めにしていた手首をそれで縛ると
固く閉じていた目を見開いて
まるで化け物でもみるかのように俺を見つめた
顎を掴んでいた手を外して唇を離しても
固まったまま動かない、いや、…恐怖で動けないにの
だけど
顕になった腰から胸に、そっと手を滑らせた瞬間
その体が大きく跳ねた
「やだ…っ離して…」
震える声
見開いた目からは、涙が次々に零れ落ちている
でもごめんね
…悪いけど、もう止める気はないから
宥めるように髪を右手で撫でながらも、左手は胸の辺りを這い回って
まだ、柔らかい小さな尖りを見つけて
爪先で軽く引っ掻いてやれば
「や…っやだ…!」
言葉とは裏腹な甘い吐息が漏れ出す
にのの弱いとこなんて、知り尽くしてるよ?
耳朶を甘噛みしながら尚も指で胸の尖りを愛撫していけば
ほら、固くなってきた
見なくても分かる
固くなって赤く熟したような色になって
俺に舐めて貰うの待ってるんだよね
