
飴と鞭と甘いワナ
第7章 episode 2
そんな醒めた想いとは裏腹に身体ってのは気持ちいいコトには正直な反応みせやがるから性質(たち)が悪い。
刷り込み?…んー なんか違う…あ、条件反射か。
さっきからイイ具合に弄られまくってる俺の身体には甘い熱がズクンと澱んでる。
発散させようと腰を揺らしたり、足を捩ったりすンだけど…それって俺の上に乗っかってる馬鹿野郎を興奮させるだけらしく。
ほら、髪を撫でてた手がスルリと内腿に滑り込んできた。
萎えずに逞しくそそり立つ俺の一物目掛けて指が這い蠢く。
俺の気持ちはとっくに萎えてるコトに いい加減気づけよ。
……だったら
「…あ……っ」
甲高く一声だけワザと啼いて
"我慢出来ない 堪ンない…もっと"
みたいな。
モジモジと膝を引き寄せ可愛く感じてる素振りはもちろんパフォーマンス。
主演男優なめんなよ。
ほーら…調子こいてきた相葉さんの手の大胆な動き。
俺の官能ツボを巧みに刺激する その手、その指。
身体に伸し掛かる重みがグーッと増して彼の顔が近くなって
「…どうして欲しい?」
イヤらしく上がる口角から出る声が雄っぽくて、悔しいけど超カッコいい。
