テキストサイズ

飴と鞭と甘いワナ

第7章 episode 2



「オマエ、やっぱ…」

"……さいこー"
しっとり汗ばむ相葉さんの胸板が背中に張りつく。

熱く乱れた息と一緒に其処彼処にキスをするのはブレイク中の彼のクセ。

「ン……ヨッと」

熱が収まった頃、ニュルとした感触と一緒に俺の中を席巻してた猛者が出てって

「あぁ好いケツ…溜まンねぇ」

調子良くペシリと尻を叩かれる。

「なにすンだ…よ……って…あれ?」

肩越しに睨み返そうと上半身を持ち上げた途端、膝から下のチカラが一気に抜けて。

ペタンとへたり込んだケツの下にはさっき俺が吐き出したのが…あーあ。

幾ら"私物"だからって直座りは あんま気持ちのいいモンじゃねぇ。

「ヒャッ」

思わず出た素っ頓狂な声に相葉さんがプッと吹いた。

「もうニノちゃんたら…」

さっきまでの猛々しさは何処へやった?ってくらいにデカい黒目を可愛くクルンとさせ、手を差し出すのは 握手会のアイドルさながら…素っ裸だけどな。

だけど、その手は食わない。

手のひらをピシッと叩いて、ベッて舌を出す。

だって…その口許 まだまだ食いたりねぇってエロく薄笑ってるし。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ