
飴と鞭と甘いワナ
第2章 scene Ⅱ
程好い力加減、なんてのは
人それぞれで。
雅紀は割と強いのが好みらしい。
何回か洗ううちに、覚えた『雅紀好み』のそれ。
晒された雅紀の表情が次第に緩む。
気持ち良さそうな顔は、自分の腕を認められてるみたいでやっぱり見ていて嬉しい
…例え相手がコイツだとしても。
無意識に少しだけ開いている唇から、時折覗かせる紅い…舌。
たまに、薄目を開けて俺を見る瞳。
…俺さ、気付いちゃったんだよね
何年も『オトモダチ』?な関係でいたはずが
いつしか雅紀の、…俺を見る目が変わった事に。
確か雅紀って…バイだったはず。
だから、俺をそう言う対象で見ていても不思議じゃない
俺は、バイでもなければゲイでもない。
基本無類の女好き。
でもね、コイツの気持ちを知った今も
…別に気持ち悪いとか思わないんだよね
それって何でだろ?って色々考えてみたけど
行き着いたのはやっぱり
『いじり甲斐があるから』
だから、離したくないんだよ。
俺のストレス解消のコイツをさ。
