テキストサイズ

飴と鞭と甘いワナ

第2章 scene Ⅱ

……つーか

いつ、バレた?
いつから、知ってた?
……………耳弱いってコト。

俺のグルグルな頭の中を知ってか知らずか、マッサージに託(かこつ)けた指攻めは止まんない。

………んっ

堪らず、閉じてる目をもっとギュッとしてみたり、口唇噛んだり。

徐々に熱くなってきた下半身がマズい、ヤバい。

膝のブランケットを握り締めて 離して 握って 離して。

気を逸らしてみても昂る熱はヒートアップしてくばかり。

指先まで痺れてきた。

恥ずかしいのと
浅ましいのと
みっともないのがごちゃ混ぜなってプチパニック。

俺はもう自分の置かれた状況にアップアップで、この時にニノがどんな目で此方を見てたかなんて到底知らない。

*

不意に
"カットどーする?"
って聞かれて。

あれこれ葛藤してるうちに転た寝ってたっぽい。

あーまだシャンプー台の上だったんだ。

「任せる。俺、明日休みだし……」

時間も時間だし、眠いし。

"………だったら"

とニノが

"今日は遅くなってもいいよね?"

ストーリーメニュー

TOPTOPへ