
飴と鞭と甘いワナ
第2章 scene Ⅱ
その、久しぶりのキスが
まさかの男だなんて全く想像してなかった
…最近忙しくて遊んでなかったし、
コイツじゃないけど、今は特定の彼女もいないし
仕方ないっちゃ仕方ないんだけど
雅紀とのキスは、思った以上に気持ち良くて
…止められなくて
それに、雅紀も抵抗しないし
俺の舌に応えようとしてるし
コイツ、こんなに可愛かったっけ?
…そんな事が頭に浮かんだら
「…抜いてあげるよ」
無意識に、俺はそう囁いていた。
「え?あ…?へっ?!」
途端に雅紀の顔がカァッと真っ赤に染まる。
それに構わずに、手は抑えたままで
首筋をツーッと舐めたら
「んあっ」
鼻にかかったような甘い声が、雅紀の口から紡がれた
…マジでゾクゾクする
もっと声が聞きたい
抑えてた手を離して、ブランケットを剥ぎ取ると
慌てたように雅紀が両手でソコを隠そうとするから
「いいからさ、…俺に、任せて?」
耳許で息を吹き掛けるように言って
雅紀の手の上に自分の手を重ね、…そこに少し力を入れた
