
飴と鞭と甘いワナ
第3章 scene Ⅲ
歩きスマホも危ないケド。
考え事しながら歩くのも危険…って身をもって知らされた今日この頃。
ドンッ!
コンビニから出てきた人に思いきり…つか派手にぶつかって
「っ痛た…ゴメンなさい」
尻餅ついたのは俺の方。
???「何処見とンねん!
…て、思たら相葉くんやん」
聞きなれた関西弁。
「信(しん)ちゃん!?」
見上げれば
馴染みの pool-bar『ツヴァイ』でバーマンやってる信ちゃんが居て。
片手で俺を引っ張りながら
S「誰か思たわ」
"何処行くん?"
て聞かれて。
「今から其方に行くトコ…」
"スバルくん、居る?"
って聞き返せば
S「アイツの居れるトコなんか彼処しかないわ」
平気でそんな事言う。
彼処…
つまり俺が今から行こうとしてる『ツヴァイ』はスバルくんがオーナーなかなり本格的pool-bar。
パチンコ屋脇の階段上がった二階って云うベタなロケーションだけど。
ま、実際そのパチンコ屋でベタな出会い方した俺等三人なんだけどさ。
それはまた次の機会に。
