
飴と鞭と甘いワナ
第3章 scene Ⅲ
「ね、…先生?」
甘く、ねだるような上目遣いで雅紀を見る。
この目に雅紀が弱いのなんて、とっくに知ってる
「イケメンなハスラーさん……俺に色々レクチャーしてよ?」
更に囁くように甘さを上乗せさせれば
ほら、雅紀の顔が少し赤くなってきた。
動揺してるの丸分かり。
そのくせ、必死に余裕をかましちゃって
「レクチャー?
…いいよ、手取り足取り、フフ」
なんて笑って見せちゃって
はい、お疲れ様
…覚悟決めようか、雅紀クン
俺を堕とそうなんて
まだまだ無理だと思うよ?
雅紀に見えないように、興奮からか乾いてしまった唇をペロッと舐めて潤した
「手取り足取り……よろしくね?」
さあ、始めようか
…この勝負の続きをね
