
飴と鞭と甘いワナ
第3章 scene Ⅲ
「じゃあさ…俺が、教えてあげようか?」
乳首をキュッと捻る
「んあっ!」
…雅紀が身を捩った
「な、にを…っ」
台にしがみつくように必死に立ってる雅紀は
涙目で、何とか俺を振り返って睨んでくる
「男の、抱き方……」
…って、男なんか抱いた事ないけどね(笑)
「待て待て待て待て!!」
「…なんだよ」
力ずくで雅紀が向きを変えた
台に背中を預けて、俺に向き合う形になる。
進めようと思った処で止められて、思わず唇を尖らせた。
「お前、ゲイじゃないよね?!」
当たり前だろ
「うん」
「男とヤッた事あるの?!」
「ない」
嘘つく必要もないから素直に答えた
「…俺は、あるよ?」
「ん?」
どこにそんな力が残ってたんだか、雅紀は俺の体を引き寄せると
くるりと立ち位置を入れ換えてしまった。
今度は俺の背中が、台に押し付けられている
「…雅紀?」
「…今日は、俺が勝ったんだよね?」
…さっきの、ゾクゾクする声で
吐息混じりに囁かれた
