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飴と鞭と甘いワナ

第3章 scene Ⅲ

パニくる頭の片隅に何とか残ってる理性で考える。

俺が勝ったのは確か。

その後だ。

何かレクチャーしてだの上手く言いくるめられてからだよな、この怒濤の展開。

確かに俺って

"ぬるい"
って云うか
"詰めが甘い"ってのか…だからこんな憂き目みてる。

見上げてばっかのニノの顔を見下ろすポジションにヒドく興奮してた。

征服欲ってのかな?

………………犯りたい。

そんな邪なコト考えたから天罰が下されたンだな。

欲はかいちゃダメなんだ。

攻守交代なんて俺には不似合いって神様に嘲笑われた気がする。

「何なの、その余裕」

下半身からくぐもった声がして袋を揉みくちゃにされて。

みるみるウチに削がれてく自制心。

ニノの柔い髪に縋るのは可哀想だから、思わず張られた羅紗に爪を立てそうになる。

"この羅紗 破ったら罰金な"

前にマッセしようとした俺にすばるくんがそう言ってたっけ。

「ニノ…止めっ……こんな、すばるく…んに…怒ら…ヤンッ」

ニノを引き離そうと藻掻いても

「他のオトコの名前出すな」

って更なる刺激が下半身を襲った。

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