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やけぼっくい

第7章 7

湯船につかり、こっちを見ている亮太

裸なんて何度も見られてるのに、なぜか恥ずかしくて彼の視線が痛い。

スポンジにボディソープをつけて身体を洗い始めると「洗ってあげよーか」ニヤニヤしながら彼が言う。首を横に振り急いで泡を流す。

湯船から手を差し出す彼
彼の手に捕まりそっと湯船に入る

向かい合うと妙に照れ臭い
手をつなぎ私は体育座りの状態だった。

佳奈「なんか恥ずかしいね…」

亮太「そうか?」



この向かい合わせの距離が余計に落ち着かなくさせている。私はくるっと向きを変え、“指定席”亮太の足の間に座った。

佳奈「ここが落ち着く」
彼の腕をつかみ照れながら言った。

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