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第1章 【cast1】ミク




「星司ー、途中まで一緒に帰ろー」


一人で帰ろうとする星司を捕まえて、声をかけた。

星司は少し驚いた顔をしたけど、気にせず隣に並ぶ。



「あれー、珍しいコンビだね!」


(えっ!?)



「俺も混ぜてー」


これは俺も予想外だった。
帰ろうとする俺達を、店長の陽介さんが追いかけてきた。


(なんで店長が…)


星司も俺と同じような顔をしている。


(これじゃ真央の話を切り出せない)


俺が諦めて肩を落とし、星司は変わらずしれーっと歩いている。


三人で静かに歩いていると急に店長が

「やっぱりまだ帰りたくないナ。あ、あそこでもうちょっとだけ飲まない?」

と居酒屋を指差した。

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