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第1章 【cast1】ミク
店長は彼女と同棲しているから、こういう日はいつもは彼女のためにサッサと帰っていたのに、今日はどうしたんだろう?
いつもより強引な店長に流されて、居酒屋に入った。
適当にお酒とおつまみを頼んで、俺達はとりあえず当たり障りのない会話をした。
「でも今日は珍しいっすね。彼女とケンカでもしたんですか?」
中盤、星司が店長に言った。
「ううん、別にー?いたって仲良しだヨ」
店長がニコニコしながら、本当に嬉しそうに答える。
「へぇー、うらやましい…」
「星司は最近どうなの?あの子、ほら、最近よく来てくれてる可愛い子いるジャン」
「真央ですか?」
「そう!真央ちゃん!あの子いい子だよねー」
思いがけない展開。
何気なく言った星司の相づちに、店長がすかさず切り込んで、まさかの真央の話に切り替わった。
