
culb Colors
第1章 【cast1】ミク
「「「えっ!?」」」
何人もの声が重なった。
動揺する俺達をよそに、真央はいたってクールだ。
星司の一言、
「え、ちょ…、意味がわかりません!」
星司も本当に何も聞いていないらしく、真央の耳元で必死に何かを話している。
冗談か本気か誰もわからないまま、シャンパンコールは終わった。
二人を囲んでいたホストが散り散りになると、みんな二人の様子を気にしていた。
もし本当なら真央はもうcolorsに来ない?
(もう会えないってこと?)
店長が気を遣ってヘルプを外し、真央と星司を二人にする。
真央は笑っているけど、星司は真剣な顔をしている。
それから間もなく、星司がもう一つの指名卓に戻らなくてはいけなくなった。
「ミク、真央ちゃんとこね。頼むよ」
店長に言われる。
