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君と僕の超短編集

第15章 15


お盆の13日の夕方


アパートの入口で火を焚いた


智くんって危なっかしいんだよ


僕が傍にいないと必ずどっかに行っちゃうんだから…


これが僕の迎え火だよ


間違えて隣に行かないでよ


僕が火を焚いてる間に帰ってきて…


そしていつものように


『翔ちゃん お帰り~』


って言ってよ…


一生懸命僕…


迎え火焚くからね


待っててね 智くん…


おわり

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