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Cream Puff

第1章 1

~心配。~

ときどき、かなり心配になる。

だってさ、こんなに可愛いんだもん。

ひょろひょろだし、目ぇ付けられたらすぐに捕まっちゃいそうだし。

「まぁ、くん……っ。」

って、俺のこと呼ぶ甘い声も、

「ねぇ、もぅ…っ」

って、我慢してる声も、

「…はっ、ぁあ、や、もっ…。」

身を捩らせて、しなやかに動くのも。

目に涙を浮かべてるのも。

全部、俺のだから。

「んっ…くうっ…」

俺の中にある、真っ暗の汚物を全部清めてくれる。

「…まあ、くぅん…」

情緒が終わったあとの、甘い声と誘うような目付き。

俺のこと、試してるみたい。

「ねぇ、まーくんったら…」

「ん?」

「…今度は、お家でシよ?ホテルって、緊張するじゃん?だから…」

「スるとしたら、どっちの家で?」

「そりゃ、まーくん家でしょ。ベッド大きいもん。」 

当たり前でしょって付け足すニノ。

「だから、今度から…」

「…そんな面倒なことしないでさ、」

ニノの声を遮った。

「一緒に暮らせばいいんじゃないの?」

…あ、これはさすがにタブー…?

「…いいの?」

「え、あぁ、うん。」

なに戸惑ってんだ。俺。

「じ、じゃあ、よろしくね。まーくん。つか、ほんとに俺なんかでいいの?」

「ニノじゃないと、だめ。」

ひょろっちい体を引き寄せて、抱き締めた。

「まーくん、ありがと。」

「…うん。」

…別に、いいとか悪いとか、ニノなら関係ねえし?

end

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