魔王の恋愛事情
第1章 方言男子①
「――――――はい…」
真央の横を通り…廊下に出ると…
生徒会の副会長がニコニコ顔で俺を出迎えた…
「真鍋!この前の話し、いい返事をもらいにきたよ!」
当たり前の様に…いい返事をもらえると思っているこいつは…
東口 碧葉(ヒガシグチ・アオバ)
同じ2年だが…今期から生徒会に入った……バカである…
「ごめん、無理、やりません」
「―――――…即答だね」
当たりまえだ!!
誰がそんな面倒くさい事、好きこのんでやるか!
「生徒会補佐になったら、ちゃんと内申書に有利に書いてもらえるし!
特典だって、沢山付くんだぞ!
な〜ぁ〜!部活やってなくて、俺の知り合いの中でも出来るヤツって真鍋ぐらいなんだよ〜!た〜の〜む〜よ〜!」
「ごめん、無理、やりません!」
「――――容赦ないな〜」