魔王の恋愛事情
第8章 ロールキャベツ男子②
「もう…待つのは終わりですか?東口君?」
私の声に…彼は、一瞬固まり…
ゆっくり…振り向く…
何とも言えぬ…嬉しそうな表情を見せる彼に……
私は、自分のダークな部分を押し付けたくなる…
「あっ///国木田…さん」
「ん?何ですか?私を待ってたんじゃないんですか?」
「え?」なぜ知ってるんですか?と、言いたげな顔を私に見せる彼…
絶妙な…罰の悪そうな顔に、私は胸が締め付けられてしまう…
「――――――私が君の視線に気がつかないと思って居たんですか?
ナメられたものですね…」
私は、彼の事を…
誰にも見せたことのない冷たい目で見下す―――――…
すると…彼は心なしか頬を赤く染めて嬉しそうにした…