魔王の恋愛事情
第8章 ロールキャベツ男子②
「…くに…木田……さん?」
東口君の怯えた様な…不安そうな目が…
なんとも言えず…私をゾクゾクさせる…
「―――――…東口君って…私より背が高いんですね…不愉快なんですが…」
「!!ぇ、///あっ…スミマセン!」
慌てたようにトイレの床に跪く東口君…
こんな理不尽な物言いに…素直かつ…躊躇いもなく跪くとか――――――…
私には考えられない…
「///…み…見上げてもいいですか?」
東口君は、自ら…自分の視界の許可を私に求める…
「――――――だめです…
床を見つめていてください…
汚いトイレの床…君に似合ってます…」
私は、彼のつむじをみながら…便座に腰かけた―――…