魔王の恋愛事情
第2章 方言男子②
「まっ、真央!?泣くなって!!
大往生だったんだろ?それは、幸せな事だったんだから、そんな風に泣くな…な?」
俺は、木目が綺麗な木箱のディッシュケースに入ったティッシュを真央に渡す!
「ごめん…彩羽…
ばっちゃっの…グス…ごど…グス…おもいだずど…まだ……」
ティッシュを抱きしめながら泣く真央に……俺は、ど〜していいか解らず…
取りあえず…涙を拭いてやる―――――…
「あ〜、泣くな…よ…ったく…面倒くさい奴だなぁ…」
俺は、涙を拭きながら…背中も擦ってやる…
「――――…彩羽は…いんずくされのくせに…グス…やしぃがら…グス…ずっけぇ…」
…何を言われたか解らず…
ハイハイと…背中を擦るが…
…面倒くさい…と…思いつつ…
真央を…かまってしまう自分がいる…
何なんだろうな…
変なの――――――――…