魔王の恋愛事情
第2章 方言男子②
「――――彩羽…あんがど…」
「ん…落ち着いたか?」
鼻の頭を赤くした真央は、俺にニッコリ笑う…
「///へへへ…じっちゃの時も…よぐないでまってな…ばっちゃに笑われだんだ…ダメんだなぁ……」
優しい奴って事は昔から知ってたけど…
こいつは…変わらない…
「///い…いいんじゃね〜の?
優しい所が…真央の長所だろ?」
俺は、真央の背中をポンと叩き///照れながら誉める…
人を誉めるなんて…結構…照れ臭い…
「すったらごど…ね〜よ…
さしいのは…///彩羽んだず…
彩羽は、わの…ヒーローだんずがら…」
///こ…こいつ!!俺が照れて、言うのに苦労した…“誉める”を…サラッと言う…
「///…ったく、ちゃかすな!面倒くさい…」
「ハハハ、いんずくされ…」
“いんずくされ”?
「面倒くさがり…って事か?」
「んだずよ
ほんは…こまけんだけんどな…」
「――――…はぁ?」
意味を聞き返すと…真央は、いたずらっ子みたいにニカッとするだけだった…