魔王の恋愛事情
第2章 方言男子②
そのあとは、真央と雑誌を読んだりして時間を潰す…
しかし…黙って雑誌を見てる姿は――――――…
ため息が出るくらい…浮き世離れした顔だよな…
ま…外人なんだから…当たり前なんだけど…
絵になると言うか…
俺の畳の部屋と…ミスマッチと言うか…
「なぁ…お前…モテるだろ」
「―――――は?…モテるわげね〜べさ…」
いや…嘘だ…
「――――いやいや、嘘はダメだぜ?
その顔だ!絶対にモテたはずだ!!」
「ほんどずよ、ずもどのおなは…わの性格…すってるはべ…」
「性格?……あぁ〜…ヘタレ…ってやつ?」
「ヘタレって…はっぎりいうなじゃ…気にはすてるず…」
気にしてたのかよ…
ま…昔から知ってたら…
この…うじうじの性格じゃぁな、女子は勘弁なのか?
「―――…ま…顔やスタイルはモデル並みなんだから…
こっちじゃ、嫌でもモテるだろ〜よ…
彼女出来たら教えろよ?」
俺は、雑誌のページをめくりながら真央を横目で見る…
「――――――…わ…は、がに…すいでもらへれば…いいだけ…なんだば…が…」
ん?―――――…?
ゴニョゴニョっと…小さい声で言うから…聞こえなかった…
「何て?」
「なんでもねーず…」
ん?