魔王の恋愛事情
第4章 方言男子④
そ〜言えば…
着物を取りに来た日以来…真央は俺の家に来ていない―――…
綺麗な着物を…沢山見せたいのに…
俺的にも…実は欲求不満である…
着物を誰かに見せたい!説明したい!着せたい!!
真央は、背も高いし外人顔だから…和服を着たら絶対モデルみたいに…スタイリッシュに着こなすはずだよなぁ〜…
俺は、横を歩く真央をチラッと見て…
スタイルの良さにため息をつく…
「真央―――――…着物とか…興味ある?」
「ヒッ!!///きっ、着物?!」
え?跳び跳ねるくらい…動揺するか?着物ってワード…
「なに?その反応!何かあるのか?」
「///べ、べっづになんもなかよ!!着物〜!わも、ぎでみだがよ!!」
「真央、落ち着け!方言!訛り!出まくってるから!!」
俺が注意すると真央は、口を手で隠す―――――…
周りに人が居なくてよかったな…
はぁ〜…
すでに…転校生の魔王様は…全校に広がり…
俺以外は皆…真央を“魔王様”と呼んでいる…
見た目が…得なのか…損なのか―――――――…
微妙である…