魔王の恋愛事情
第4章 方言男子④
「お!!興味あるんだな!なら――――「彩羽!コピー!」
あっ―――――…コピー室に到着したのか…
俺は、着物を真央に着せる機会を着々と狙っているが……
言い出せないでいる……つ〜か…こんな感じでスルーされる…
面倒くさいから…しつこくは言わないが…
ここ数日…
着物絡みの話が…出来ていない…
「えっと―――――…彩羽…何部コピーずらか?」
「――――――…17着…」
「は?17…着?」
はっ!しまった!!着物の事考えてたら、単位を間違った!!
「ハハハ!彩羽、おがずいこったへって…めんけな?」
「///な…間違えただけだろ〜が!
それに…“めんけ”ってなんだよ…」
ちょくちょく出てくるワードだが…
いまだに理解できない…
「///あっ…別に、気に……すな…」
片言……ったく…
「別に…面倒くさいから…聞かないけど…」
「///ハハハ…」
真央が誤魔化すように笑いながらコピーを始めた…
気に…は…なるけど……
“めんけ”って…何だろう…