魔王の恋愛事情
第1章 方言男子①
しかし…小さい時何度か会った事があるが…こんなに訛ってたか?
ウザイ…
「なぁ…彩羽?なすておめさん昼すとりでかさへる?」
「え?えーっ…なすて?おめさん?」
流石に…俺も何を言っているかさっぱり…
「あっ…ゴメン!
彩羽は…何故?昼…ひとり?」
訛りを、標準語に直すと…
何故…片言?
同じ日本語なのに!!
「あ〜…面倒くさいじゃん…昼はゆっくり食べたいんだよ…
そんな理由……って…何見てんだよ」
「彩羽は…相変わらずだずな…」
相変わらずって…
「――――…疲れるの嫌いなんだよ!
省エネ人間なの俺は!」
俺は、弁当の卵焼きを箸で突き刺す!
「省エネって……たんだめんどがってるしょなばるだけじゃろ…うける!」
「―――――…何を言ったか解んなかったけど、ムカつく事を言ったのは解った!」
真央は、ハハハハと笑って珈琲牛乳をストローで吸い上げる!