魔王の恋愛事情
第1章 方言男子①
俺の実家は呉服屋で…
着物を扱っている…
真央の両親は、昔からの常連で…直接親しくしていた…
そんな関係で…学校の真央をヨロシクと言われたが…
高2の男子だ…ほっといても大丈夫だろう―――――…と、面倒くさいので放置したら…
朝…通学路から…てんやわんやだった…
車や人の多さに動揺する…
地下鉄は乗った事どころか…見たことないらしい!
見た目外国の真央が話しかけても…皆が関わりたくないと…スルーする…
立ち尽くす真央に見かねて学校まで連れてきたが…
帰りもか…?
と…若干うんざり…
「けるどぎこばかけるすけさきけるなじゃ」
「蹴らねーよ!」
「そちゃの蹴るじゃなか」
この顔と言葉のギャップ…
萌えるどころか…イラつく…
言語の壁…面倒くさい…