魔王の恋愛事情
第1章 方言男子①
「あっ!いたいた!真鍋君!」
お弁当を食べ、教室に戻ると…
俺を探している女子がいた…
「名鳥さん…どうしたの?」
同じクラスの名鳥祥子(ナトリ・ショウコ)は、俺の隣の真央を気にしながらそばに来る…
「あ、生徒会の人が…真鍋君に話しがあるって…探してたよ?」
ちっ…また、あいつらか…
「あ〜…役員補佐を頼まれてるんだけど…俺には勤まらないから…断ってたんだよね…」
ったく…面倒くさい!
雑用係なんて嫌だね!!
「また…来るって言ってたよ?」
面倒くさい!!
今日は…早く帰ろ!!
クイッと…
制服の袖を引っ張られる…
「―――――…何?」
袖を引っ張っていたのは真央で…
そのままの苛立ちの流れで…少し冷たい態度になった…
「―――――ぃゃ…」
スッと手が離れた――――…
どいつもこいつも…ウザイ…