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虞犯少年

第15章 途絶えた安楽




「や、だぁ」


「…冗談のつもりだったんだけど…」


「っぁ」


「やべーかも。止まんない」



唇と唇が重なった。口内もまた熱いくらい。ねっとりとした舌が絡まって器用なそれが歯を撫でる。

ふわふわとした感覚に陥る私を新さんの手がそれ以上に深い快楽に導いた。

心と体は違って、新さんにされるがままの自分が酷く醜い。

こんなの嵐に見られたら殺される。

この状況でもそれだけが頭の中にあった。

どこまでも私の脳は嵐が中心に刻まれているみたいでムカつく。男の人の力には勝てないんだと、受け身な自分がムカつく。



「このままシていい?」



ことから逃げたくて顔を逸らしても無駄。こういうとこは嵐と同じ。俺を見ろと言わんばかりの強い眼力を感じた。


――――――怖い






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