パパ、もう一度抱きしめて
第3章 合コンと彼
お昼。
私は学食でミワちゃんとランチをしていた。
「ねねっ、あず。あさっての合コンなんだけどぉ」
「ああ、うん。どうしたの?」
何だかミワちゃんが
にこにこしていた。
「実はー、相手の人達、お医者さんなんだって」
「嘘…っ」
私はもう少しで食べものを、喉に詰まらせるところだった。
「ふふっ、驚いたでしょう?厳密に言えば研修医なんだけどね」
「驚くわよ!てっきり相手も大学生だと思ってた…」
はぁ、医者なんて世界が違いすぎて…。ますますプレッシャーだなあ。
「あずっ、もっと喜びなさいよ。うまくいったら玉の輿にのれるかも知れないんだよ?」
「ミワちゃんてば〜、そっち?」
「望みは高く、よ」
でも私は
誰が来ようが…
きっと好きにはならないと思うんだ。