パパ、もう一度抱きしめて
第3章 合コンと彼
会場となる店内に入ると、相手の男性陣はすでに着席していた。
「こんにちはー」
「こんにちは、よろしくお願いします!」
口々に挨拶をしあって、私達はテーブルを挟んで座った。
え…。
お医者さんと聞いていた私は、もっとまじめで固そうなイメージを持っていたが、
実際は予想を覆すような、今風の髪型や服装をした男子達であった。
「ごめんねー。実はもう一人、急なオペが入って来られなくなっちゃったんだ」
中心者の人に言われて気づいた。そういえば三人だった。
「気にしないで下さーい。お医者さんは忙しくて大変ですね」
すかさずユカが笑顔を浮かべて答えた。
パパ
梓は初めての合コンに来ています。