パパ、もう一度抱きしめて
第5章 ママのいない夜
パパは私の作ったものを、おいしいおいしいって、何度もおかわりをしてくれた。
「こうしてると私、まるでパパの奥さんになったみたい!」
「はははっ!そうか、嬉しいね。でもママの前ではそんな事言っちゃだめだぞ、やきもち焼くからな」
「うん。ふふっ」
パパはまんざらでもなさそうだった。やっぱりパパは、相変わらず私に甘いんだ。
いろいろ不安に思ったりもしたけど、私に対する態度は何も変わっていなくて、ホッとした…。
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そして、パパがお風呂から上がって自分の部屋に行くまで、私は学校の事や、そうそうこの前の合コンの話までパパにいっぱい聞いてもらった。
外ではゴロゴロと雷の音がしている。
今夜はどうやら嵐になりそうだった。