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パパ、もう一度抱きしめて

第8章 我が家の大ニュース!


次の日。
私は映画でも観ようと、午前中から外出した。

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なのに着いた先は映画館ではなく、あの大学病院だった。


なぜここに足が向いてしまったのか、自分でもわからない。

「…」


人であふれるロビーに一人佇んでいると、
不意に事務員らしき女性が私に笑顔で話しかけてきた。


「今日は何科を受診でしょうか?よろしければ受付のお手伝いをしますよ」と。

私はそれには慌てて言った。


「いえっ、私は違いますので」


そしてその場から離れると、どこへ行こうとしているのかエスカレーターに乗っていた。

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