迷霧
第2章 2
「ああ……ごめんな、勝手な行動して。ここに連れてきてしまったのは俺だから……みんなに何かあったら責任取るのは自分だと思うから」
「先輩……」
オレはまだ影山先輩のことをあまりわかっていなかったようだ。
先輩は責任感の強い男だった。一瞬でも彼女に一目惚れした?なんて疑った自分が恥ずかしい……。
「でも、陽太がそばにいてくれるとすごく心強いよ」
「!」
先輩の言葉に、オレの口元が緩んだ。
憧れの影山先輩がオレを頼りにしてくれるのはめちゃくちゃ嬉しい。
歩いていると、トイレの建物が見えてきた。確かに明かりはなく、真っ暗だ。オレたちは携帯のライトで辺りを照らしてみた。
トイレの個室は三つ。でもどの扉も開いたままで、中に人はいない。一応男子トイレも確認してみたけど、人がいる気配はなかった。
「凛音さん、一体どこに行ったんだろ……あっ」
「どうした?」
「……圏外だ……」
改めて携帯電話の画面を見て気がついた。
これでは凛音さんが携帯電話を持っていても、鈴原さんに連絡することができない。
「先輩……」
オレはまだ影山先輩のことをあまりわかっていなかったようだ。
先輩は責任感の強い男だった。一瞬でも彼女に一目惚れした?なんて疑った自分が恥ずかしい……。
「でも、陽太がそばにいてくれるとすごく心強いよ」
「!」
先輩の言葉に、オレの口元が緩んだ。
憧れの影山先輩がオレを頼りにしてくれるのはめちゃくちゃ嬉しい。
歩いていると、トイレの建物が見えてきた。確かに明かりはなく、真っ暗だ。オレたちは携帯のライトで辺りを照らしてみた。
トイレの個室は三つ。でもどの扉も開いたままで、中に人はいない。一応男子トイレも確認してみたけど、人がいる気配はなかった。
「凛音さん、一体どこに行ったんだろ……あっ」
「どうした?」
「……圏外だ……」
改めて携帯電話の画面を見て気がついた。
これでは凛音さんが携帯電話を持っていても、鈴原さんに連絡することができない。