迷霧
第1章 1
何度か峠道を堪能したあと、オレたちは近くの休憩所で休むことにした。
「はい、先輩、コーヒー」
オレは缶コーヒーを影山先輩に渡す。
影山先輩はお金を出そうとしたけど、「いつも付き合ってもらってるお礼です」と言って断った。
「へぇ~バイクかぁ、懐かしいなぁ~」
突然、オレたちの背後から声がした。
振り返ると、黒いシャツを着た茶髪の男がニヤニヤしながら立っていた。
よく見ると首から十字架のネックレスをぶら下げ、ゴツい指輪を両手にいくつもはめていて、雰囲気としてはチャラい男って感じ。
「おれも昔バイクで峠攻めてたんだよね~」
見知らぬチャラ男は馴れ馴れしく話しかけてくる。
「あれ~? こっちのタイヤは全然端っこ使えてないじゃん。ちゃんとハングオンしてる~?」
チャラ男はオレのバイクのタイヤをベタベタ触りながら嫌みっぽく言った。かなり感じ悪い。
「はい、先輩、コーヒー」
オレは缶コーヒーを影山先輩に渡す。
影山先輩はお金を出そうとしたけど、「いつも付き合ってもらってるお礼です」と言って断った。
「へぇ~バイクかぁ、懐かしいなぁ~」
突然、オレたちの背後から声がした。
振り返ると、黒いシャツを着た茶髪の男がニヤニヤしながら立っていた。
よく見ると首から十字架のネックレスをぶら下げ、ゴツい指輪を両手にいくつもはめていて、雰囲気としてはチャラい男って感じ。
「おれも昔バイクで峠攻めてたんだよね~」
見知らぬチャラ男は馴れ馴れしく話しかけてくる。
「あれ~? こっちのタイヤは全然端っこ使えてないじゃん。ちゃんとハングオンしてる~?」
チャラ男はオレのバイクのタイヤをベタベタ触りながら嫌みっぽく言った。かなり感じ悪い。