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妄想話

第4章 青色さんがムスッとしたら

「見つけた」
リーダーが倉庫に入った所で、後ろから抱きしめる。
「えっ。びっくりした何?」
リーダーを抱きしめたまま、目立たないように倉庫の隅に移動する。
「何じゃあないよ。久し振りの五人仕事なのに、不機嫌な顔して」
リーダーの肩に自分の顎を乗せて話す。
「あっごめん…」
「何があったの?企画が嫌だったの?」
「企画は嫌じゃあないけど…」
「けど?」
「なんか皆、おいらが何でも出来るような言い方するんだよ。おいらが何か言っても、器用だから出来るでしょうみたいな。おいら、そんなに何でも出来ないし、おいらより器用な人だって沢山いるのに…」
リーダーが一息に話す。体が小刻みに震えていた。

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