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妄想話

第4章 青色さんがムスッとしたら

きゅっと、腕に力を入れて、再度抱きしめる。
「相変わらず、自分の評価が低いんだね」
「そんな事ないよ」
「俺から見れば、リーダーは充分器用だし、何でも出来るように思うよ」
「なんで…」
「実際、きちんと結果出すでしょ。でも俺は、結果だけ見てる訳じゃなくて、そこに行き着くまでにリーダーがどのくらい努力したのかを含めて見てるけど。」
「本当に?」

「そうだよ。俺だけじゃなくて、メンバーだって、ファンの子だって、ちゃんとリーダーが努力しているのは、分かっているよ」

リーダーの肩に乗せていた顔を動かして、首筋にチュッとキスをする。

「何か、スタッフさんとかの言い方だと、おいらがパパッと出来るような感じだったから…」
「大丈夫。俺達はきちんと見ているから」
今度は耳の後ろをキスしながら囁く。

「んふ。さっきからくすぐったいよ…」身を捩りながら大野さんが言う。
「だって、せっかく久し振りに会えたのに、仏頂面しか見てない」と言いながら、こめかみにキスをする。
「ふん…。やぁ…。ふふ…。」
頬、耳たぶとキスを落としていく。
「やっと笑顔が見れた」
大野さんの首筋にまたキスをする。

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