大切な人へ ~second story~
第1章 別れの季節の中で
~♪
紗羅たちにどう話そうか悩んでいると
私のポケットから着信音がした
「先輩!よかった~!
クラスに行ったらいなかったから焦りました」
大きな花束を持った美咲ちゃんとバンドのみんなが
私を探してくれていたそうだ
「先輩。ご卒業おめでとうございます‼」
「「おめでとうございます‼」」
『ありがと~‼ 綺麗な花束‼すごく嬉しいよ』
やっと自分の卒業の実感が沸いてきて
また涙腺が緩んでしまう
また一緒にやりたいってみんなが言ってくれた
でもこの学校は部外者は文化祭には
入れないことになってる
私がOKしてくれたら頑張って交渉するからって
みんなの気持ちが嬉しくて...もちろんOKした‼
「私たち頑張りますから‼
先輩もぜひ音楽続けて下さい」
うるうるしてる美咲ちゃんをいっぱい抱きしめた
『ありがとう‼趣味としてだけど続けることにしたから
また何かあれば誘ってほしい‼』
「はい!先輩お元気で」
他のみんなとも握手をしてお別れした
音楽の楽しさ思い出させてくれたのは
美咲ちゃんだったもんな...またみんなとやりたいな
バンドのみんなとも4人でも写真を撮った
私の顔は若干残念だけど...
またフォトアルバムに入れられるのが増えました