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大切な人へ ~second story~

第4章 広がる環境


『えっ⁉』

「だから、鈴木先生くるって言ってましたから
先輩は待っててあげてくださいね?」


美咲ちゃんはそれじゃあ!って
バンドのメンバーと帰って行ってしまった…



これは打ち合わせ後
私も歌を練習してきて初練習の日の出来事

普通に練習してたのに帰る時になって言われたの


「鈴木先生に練習日聞かれたんです
なんか用があるみたいで残ってもらってって

帰る時に伝えてねって言われました」



その意図がわかりません…







「この間逃げたから」

その後すぐ現れた彼は 眉をひそめて言った

ごめんねって謝って要件を話し出す彼…


「この間会って他に考えられなくなっちゃってさ
実は藍野さんにお願いがあって…」


私に先生が?…何⁉



頂いた缶コーヒーを飲みながら聞くと

姪が中2で家庭教師を探してる
女の人で英語メインで教えてくれる人がいいと…


それって…


「前に色んな人に勉強教えてたでしょ?
時間あればお願いできない?」

『…本当に⁉ 私でいいんですか⁉
是非やりたいです!
家庭教師のバイト私も探してたから!』


家庭教師ってフレーズで一気に舞い上がってしまった

まさかこんな所で見つかると思ってなかったから

これで塾と家庭教師の両方ができる‼



嬉しくてはしゃぐ私に
彼はちょっと驚いてた




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