大切な人へ ~second story~
第5章 わからない
「こんばんは!わざわざすみません。どうぞ」
先生のお姉さんは落ち着いた雰囲気の人で
優しく笑って話してくれる人だった
急に来てしまったことを謝ると全然気にしてない様子で
ずっと柔らかい表情なのは先生と同じだ
千香ちゃんも明るくて素直な子で
お互いにぜひお願いしたいってことになった
「うわ...本当に大丈夫?」
予定を決めようと私の大きめの手帳を広げると
毎日欠かさず埋められた予定に先生が驚いてた
『大丈夫です!
やりたくてやってることばかりですから』
先生は無理しないようにねって笑ってた
千香ちゃんの予定を聞きながら
テーブルをお借りして日程や内容を軽く決めた
その間ソファーで先生たちは話をしてた
すごく穏やかな雰囲気で仲も良さそうだった
『2人って似てるよね?仲も良さそう』
「そうかな?おじさんたまにママに怒られてるよ?
でも仲は良いと思う!」
おじさん 笑
「でも藍野先生とおじさんも仲良いんですね?」
一瞬ドキッとしたけど抑えて抑えて...
『先生にはすごくお世話になったの
勉強もそうだけど相談に乗ってもらったりもした。
今の大学に入れたのも先生がいたからなの!』
だから先生はすごい人なんだよって言ったら
千香ちゃんは少し信じられないって顔してた
先生のこの家でのポジションが少し見えてくるよ 笑
『だから私頑張るから!一緒に頑張ろうね!』
次来るまでの課題をまたメールするって言って
その日は失礼させてもらいました